勝手にしあわせになって死んでくれ

だいじょうぶになるのが怖いって初めて思った

このまま時間がわたしを穏やかにしていくのが怖い。今は絶対に会いたくないと思ってる男に会って普通に世間話を出来るくらいの気持ちになってしまうのが怖い。絶対に許したくないのに。 暗黙のルールが増えてしまった、居場所があるのに無くって居心地の悪さから避けるようになってしまった、気を使われてやたら優しくされるようになった、連絡来るときもちがぐちゃぐちゃするけど無かったら心配だとか、わたしのきもちだけ置いてけぼりでこの毎日が日常になってだいじょうぶになってく怖さが全部可視化されてる、幻覚じゃないこれは、絶対に 84錠24カプセルで見せられたあのふわふわした靄がかかった白くて黒いグロい光景じゃない。悔しいけど確実に現実だった。

孤独を抱きしめた結果がこれかよ、て思ったことは 確実にあった、人生で1度だけあった。やるせねー気持ちと殺してやりてーの気持ちが綯い交ぜになって「あいつ殺してわたしも死んだる」て最悪で見方によっては最高に強い気持ちが出来上がるまで時間はかかんなかった。時間さえかかってくれればどうにか諦められたのかな 時間がかかればかかるほど決意は固かったのかもしれない。ねえ、わたしが「もっと好きに生きていいんだよ」って言ったあの言葉 そんな意味じゃないんだよ、そんな意味になるために言った言葉じゃなかった。今更なに言っても届かないし意味が無いけどさ、四畳半の煮詰まった甘い地獄でもうすぐいつかは捨てられる痕跡を必死にかき集めて隠してる。捨てられたら、本当に忘れてしまうかも、この復讐も悲しみもぜーんぶ。 「復讐は熱が冷めないうちに行うべき」って好きな作品でも言ってた、だからわたしは天国も地獄も信じないけど復讐は信じる。復讐しか信じてないよ、殺すしか無いわたしには。人の家庭ぐちゃぐちゃにしてさぞ楽しかっただろうなぁ、好きな女手に入ってさぞ今しあわせだろうなぁ、なあ、おい。おかげでこっちは最悪だよ。なあ、

結局、孤独を抱きしめた結果がこれだった。わたし自身は最大限寄り添ってたつもりだった、つもりだっただけかよ。クソ。人生も人間もそんなもんかよ。こんなもんかよ。わたしが泣きながら薬を過剰摂取してたことも、泣きながら手首切ってたことも気づかないのに、知らねー他人の好意には気づくのかよ、皮肉もいい加減にしろ。入院先に戻る前にくれた手紙は全部皮肉に聞こえて(実際「これ以降の文が皮肉に聞こえたらごめん」と書かれてあった)全部わたしより明らかに相手の男の方が上だった、好意も信頼もなにもかも。わたしじゃなんにも救えないんだね、わたしじゃなんにも救えなかった。ああ、DMで相談してくれた女の子から「救われた訳じゃないけど」って言われたこともある。結局、わたしじゃなんにも救えねーんだよ、痛いほどわかってんだよ。結局人は死ぬし、最後は決まって独りだ。生きるのだって寄り添うのだって独りよがりだ。自己満のエゴなんですよ、すべて。わたしがやっているだいじょうぶ屋さんも、全て何もかも、慈善事業もボランティアも全て当てはまる。エゴです。気持ち悪い純度100%のドロドロの自己愛。気づきたくなかった、絶対わかりたくなかった。また誤った、謝った、絡まった。

わたしが何回も泣いて、おにいさんと1度ばいばいした時よりも泣いて生活もままらなくなったツケが今回ってきてる。おにいさんと台所の換気扇の下でたばこ吸いながら「おにいさんのタトゥーに似てるネイルパーツわたしのネイルにもついてんだよー」って言ってネイル見せびらかしてるあんな時間みたいな穏やかな時間がいつまでも続くわけがなかった。わかってた、本当は解ってなかった。わかりたくなかった。

わたしの全部を捧げていいから、どうか幸せでいてください。もういいです、疲れた。わたしの絶望じゃきっときみは救えない。絶望の淵に立ってぎりぎりのラインにいて、その黄色いラインを踏んでいたとしてもたぶん救えなかった。絶対救えなかった。こんなことになるなら、あの時潔く死んでおけばよかった。好きな人に救われるんじゃ無かった。勝手に救われただけのくせに。わたしなんかじゃ本質的には一人も救えないのに。表面上でしか、繋ぎ止めれないのに。わたしはどうせこのまま、わたしはだいじょうぶって言い聞かせてそれが本当になってこれからもヘラヘラ生きてくのかなって思ったら死にたくなった。時間が憎い、時間がわたしを穏やかにしてく、お願いだからこのまま死なせてくれ。あいつを憎いまま殺したいまま死なせてくれ。お願いだから勝手にしあわせになってくれ。死んでくれ。

 

 

見るに堪えなかった、手を伸ばさざるをえなかった孤独を 抱きしめた結果がこれかよ、なんて思いたくなかった。

 

 

 

 

 

 

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