みじめじゃないしかわいそうじゃない

ただ、そのまんま一緒の家に帰って一緒にごはんたべるような そんな関係でいたかっただけだよ、家族とかいう括りで縛られずにさ。

 

もうこんなこと書くの、最後にするから気持ち悪い文を愛おしく撫でてスクロールしてくれる?ごめんね。

まずひとつ、過去の精算だけは絶対にさせないから。あんたが謝って、わたしが赦して、はい円満 元通り、んなわけあるかよボケカスが。

好き女に泣きながらでんわをかけた、壁の薄いこの家で家族に泣いてる声を聞かれたくないからロフトにあがって声を殺しながら事情を説明した。好き女は否定も肯定もせずに、ただただ聞いてくれた。それだけが愛だった。未だにわたしが家族のことで愚痴を零すと、ただただ聞いてくれる。否定も肯定もせずに。愛してくれる。突きつけられた離婚届けを躊躇いもせずに書き始める親がなんだかおかしくて、それでいて頭が真っ白だった。へえ、家族ってこんなもんなんだ。わたしが愛してたものってこんなもんだったんだ。

母親がいなくなってから、父親と兄は妙に優しくて気持ち悪かった。兄の誕生日に父親が柄にもなく写真撮ってて、家族3人で撮った写真を印刷して額に入れてリビングのカウンターにいつのまにか飾られてた。なんでこういうことが、お母さんがいたときにできなかったの?なんでそういう寄り添いを、あーもういいよこの話は。

"愛し方が求められてる愛し方と違っただけで、他の人の手に渡ってしまうのさいあくすぎる そんなもんなのか愛って" これ、裏垢につぶやいてたツイート。これが真理ね。終わりだよ、愛なんて。リスカもアルコール依存も鬱もなんにも理解できない父親は、悪くない。理解して欲しいとおもった母親も悪くない。誰も悪くない。超えちゃいけないラインを超えたのはあんただよ。

 

父親のことも母親のことも憎みきれずに、未だに私は定期的に実家に顔を出すし、母親が好きそうなヘアゴム 化粧品 なんだかんだ買ってしまうよ。渡す気もないけど。

愛も恋もクソッタレ。わたしはかわいそうじゃないよ。